『DNSサーバーとドメイン講座Part.3』~事件の真相~

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「HELLO、magic-Tです。」
前回に引き続き、外部からのメールが自分に届かないというクライアントからの調査依頼に関して、前回、前々回と【DNS】の仕組みを前置きとして触れてきましたが、今回は解決編ということで事件の真相に迫っていきたいと思います。


【前回のおさらい】
前回、DNS情報変更の普及には時間がかかるということを説明しました。
では、全世界にドメインの【DNS情報】の変更がいったいどれくらいの時間がかかるのでしょう?

【DNS情報変更の浸透時間】
結果をいうと、明確な時間はわかりません。
それぞれのドメインによってもかわる場合もありますが、早ければ1日、遅ければ1ヶ月なんてこともあるようです。
但し、おおよそ1~3日くらいで【DNS情報】の変更が浸透するみたいです。

【事件を振り返る】
では事件について検証してみますと、前々回の記事の中で・・・

“どうやら3,4日前にクライアントのドメイン『○○○.bz』【ネームサーバー情報】を我が社の【ネームサーバー情報】に変更したという。”

・・・と書きました。
つまり3,4日前【DNS情報】を我が社のDNSサーバーに切り替えたということは、通常すでに外部からのメールは我社サーバーのクライアントのメールBOXに届いていなくてはおかしいのです。

【疑惑】
・・・で、メールログを確認してもエラーは出ていないということで、ドメインに注目して、その浸透状況を確認したら、なんと3,4日たっているのに【DNS情報】が世界はおろか、日本各地に全然浸透していないではないですか~。

【調査結果】
あきらかにおかしいので、『○○○.bz』ドメインを管理している業者に調査依頼のTELをいれ、待つこと数日・・・。
結果はなんと、トップレベルドメインである『.bz』ドメインの【DNS情報】のデータベースに何らかの問題があったらしく、【DNS情報】変更の浸透がされていなかったようでした。

【まとめ】
今回の件に関しては別に【DNS情報】の変更をしても、もしクライアントが利用するサーバー(メールサービス、WEBサービス)を変更前と変更後どちらも使える状態であれば、メールはどちらかのサーバーへ辿りつくわけですが、今回は変更前のサーバーはメールサービスが利用できなかったために、外部からのメールは届かなかったわけです。

【magic-T】
いかがでしたでしょうか?
よく【DNSは闇】っていう言葉を聞きます。
つまり【ドメイン所有者】の方は、くれぐれもその扱いに慎重になりましょうってことで、今回の3部作を終わりにしたいと思います。


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コメント(2)

ひゃ~、ここまでわかりやすく説明されてもらっても、
やはりIT関連のことって難しいんですねぇ(>_<)

個人的にはコナンの絵があるのが一番爆笑してしまったんですが、
いけませんか?笑

>緋泉さん、おはようございます。
なかなか人に説明するのって難しいですね。
特に今回の話はわかる人にはわかるけど
わからない人には、ちんぷんかんぷんかも
しれないですね。

・・・でもネットがどうやって見れるのか
をしれば、ますますネットに興味が沸くと
思います。

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このブログ記事について

このページは、magic-Tが2005年11月27日 20:53に書いたブログ記事です。

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